働く人を知る
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働きやすさと学びが詰まった環境


Chapter 01動物とともに歩む、獣医師としての道
私は根っからの動物好きで、小さい頃から犬を飼い、大学時代からは猫と暮らしてきました。動物と一緒に生活することが当たり前で、動物と接する喜びが私の原動力でした。その自然な延長線上で、獣医師を目指すことになったのです。
獣医として初めて「生と死」に真正面から向き合ったのは、リンパ腫にかかった犬を治療したときでした。飼い主さんが私を信頼してくれたおかげで、抗がん剤治療の知識を深めるきっかけとなり、同時に飼い主さんとの信頼関係の築き方も学びました。
ペットの治療では、飼い主さんそれぞれが考える「最善のゴール」が異なります。たとえば、積極的な治療よりも、ペットと一緒に穏やかな余生を過ごしたいと考える方もいらっしゃいます。そのため、診療の際は飼い主さんとじっくり話し合い、ペットにとっても飼い主さんにとっても最善の選択を見つけることを大切にしています。
人の医療では診療科が細分化されていますが、動物病院では「まずここに行けば何とかしてくれる」というオールマイティーな役割が求められています。診察に来られるワンちゃんや猫ちゃんの症状は実にさまざま。充血や咳といった軽い症状から、緊急を要するケースまで幅広く対応するスキルが必要です。
そのため、私たちは常に知識をアップデートし、最新の治療法を取り入れる努力を続けています。学会に参加したり、医療文献を読んだり、獣医専用のSNSで情報交換をしたりと、勉強を欠かしません。また、同じ病院の獣医師たちと相談しながら、チームで診療に当たることも多いです。
Chapter 02学び続ける環境で成長を実感する喜び
当院の最大の魅力は「学べる環境が整っている」ことです。CTやMRI、内視鏡などの最新医療機器が揃っており、幅広い診療経験を積むことができます。さらに、外部のスペシャリストを招いた研修や、オンラインセミナー、学会への参加も病院がサポートしてくれるため、常に最先端の知識を学べる環境です。
私自身も、子どもが寝静まった夜や、早朝にオンラインセミナーを視聴して勉強することが多いです。特に画像や動画を使ったセミナーはとても分かりやすく、実際の診療にすぐ活かすことができます。こうした新しい学びのスタイルは、令和時代ならではの魅力だと感じています。
また、学びの機会が豊富にあることで、日々の診療に対する自信がつきます。最初は難しいと思っていたことも、経験を積むうちに「もっとこうすれば良い結果が出せるかもしれない」と感じられるようになり、自分の成長を実感できています。


Chapter 03獣医師としての働き方の変化
私がこの業界に入った頃は、正直「体育会系」と言われるような環境でした。先輩獣医師の手術にはすべて立ち会い、「見て学べ」が当たり前で、産休や育休の制度も確立されてない時代でしたので、女性獣医師が出産を機に辞めてしまうケースも少なくありませんでした。
しかし、ここ10年ほどで業界は大きく変わりました。現在では労働環境が大幅に改善され、産休や育休は当たり前に取れるようになり、時短勤務で復職することも可能です。例えば、私自身も急な入院が必要になったとき、スタッフがしっかりと引き継ぎをしてくれたおかげで、安心して産休に入ることができました。その後も子どもが保育園に通い始めるタイミングで復職し、家庭と仕事を無理なく両立できています。
さらに、残業時間の管理も徹底されており、昔のような長時間労働はなくなりました。当院では固定残業時間が45時間と設定されていますが、それを超えることはほとんどありません。効率的に働きながらプライベートの時間も確保できるのは、令和時代の働き方の大きな魅力だと思います。
最近、当院に入職する若い先生たちは、とても優秀で意識が高い方ばかりです。新しいデバイスや技術を使いこなすのも上手で、手術や診療の記録をスマホやタブレットで管理するなど、効率的に仕事を進めています。
こうした新しい世代と一緒に働く中で、私も彼らから学ぶことがたくさんあります。一方で、年齢のギャップを感じることが全くないわけではありませんが、お互いにコミュニケーションを大切にすることで、良い関係を築いています。

Chapter 04令和時代の獣医師として共に成長を
当院の評価制度は透明性が高く、主観ではなく診療件数や成果を定量的に評価する仕組みがあるため、不平等感を感じることはありません。例えば、主観的な評価だと、「あの人は上司に好かれているから高評価だ」といった不満が生まれることがありますよね。でも、当院ではそのような感情的な要素が入り込む余地を最小限にしています。そのため、「自分の努力が正当に評価されている」という納得感が得られています。
さらに、当院には「ワンマンの院長がすべてを決める」といったトップダウン型の文化はありません。むしろ、チーム全体で働きやすい環境を作り、個々の意見やアイデアが尊重される風通しの良さが特徴です。このような職場環境は、新人の方やこれから入職を考えている方にとっても安心して働ける要素になると思います。
当院は、交通の便が少し悪いかもしれませんが(笑)、その分、施設や設備が充実しています。最新の医療機器が揃っていて、CTやMRI、内視鏡など幅広い診療が可能です。また、手術件数も多いため、診療や手術の現場で学べることがたくさんあります。見学に来ていただければ、設備の充実ぶりと働く環境のリアルを直接感じていただけると思います。
さらに、研修や見学で来てくださった方には、私たちスタッフがしっかりとサポートします。「放置されるかも」「自分から動かないと何も学べないかも」といった不安は不要です。手取り足取り、何か困ったことがあればすぐに相談できる環境を整えています。ぜひ、見学をきっかけに、令和時代の新しい働き方を一緒に考え、実現していきましょう。皆さんとお会いできる日を心待ちにしています。